自分以外の相続人の居所・氏名等が分からなかったが、弁護士に依頼することで遺産の分配等がもめるこなくスムーズにできた事例
相談者の属性
性別 男性
年代 50代
エリア 大阪府
関係:相続人
相続財産額:預金のみ・1名あたり1000万円前後
相談に至った経緯
ご相談者の方は相続人が4名いらっしゃるうちの1名のAさんでした。
被相続人XさんはAさんのお兄様のお子様でした。
Xさんが亡くなられましたが、ご家族もいらっしゃらなかったため、Aさんが相続人となり、ご相談にいらっしゃいました。
Xさんには生前後見人として弁護士がついておりましたが、Xさんの死亡によって後見が終了となり、遺産の分配の必要性が出てきました。
今回のようなケースでは、Xさんについていた弁護士はXさんが亡くなった時点で遺産を1名の相続人に全て引き継がなければいけません。(法律で決まっています)
しかし、Aさんはいきなり相続財産を引き継いだことで戸惑われ、さらに残りの相続人との間で遺産を分配する必要がありましたが相続人が誰なのか・どこにいるかもわからなかったため、ご相談にいらっしゃいました。
法律事務所の取り組み
まずAさんが受け取った相続財産を当事務所の預かり口座に入れていただきました。
Aさんは自分以外の相続人については知りませんでしたので、Bさん、Cさん、Dさんの住所・氏名等を調査いたしました。
うち1名はアメリカに居住しておりAさんだけでは調べることは難しかったと思われます。
遺産は預金のみでしたので4等分する遺産分割協議書を作成しました。
押印等を残りの相続人の方にしていただき、アメリカに在住するBさんについては、アメリカ国内の日本領事館で手続きをしていただきました。
これによって特にBさんに日本に帰国していただくこともなく、スムーズに遺産の分配ができました。
担当弁護士からの所感
ほかの相続人から遺産の内容について疑問を持たれないように適切適時に情報開示をしながら分割を行ったことで、紛争に至ることもなく遺産分割ができました。