配偶者居住権は登記しないといけないの?
配偶者居住権は,前記の成立要件を満たしていれば,権利として発生していますが,配偶者居住権を第三者に対抗するためには登記が必要であり,居住建物の所有者は配偶者に対して配偶者居住権の登記を備えさせる義務を負っています。
配偶者居住権の設定登記は配偶者(権利者)と居住建物の所有者(義務者)との共同申請となります。配偶者居住権の設定登記ができるのは建物のみで,その敷地である土地には登記できません。亡くなった人が建物を配偶者以外と共有していた場合は,配偶者居住権の対象となりません。